税理士を選ぶときに料金だけを気にするのは間違っています。税務や会計もIT化が進んでおり、小規模な企業や個人事業主であれば、有能なソフトを使えば自分で遂行することも十分可能です。それでもわざわざ依頼するのは相応のメリットがあるからであり、それを引き出したいなら闇雲に選択するのは良くありません。
税金に関する知識が豊富であることが重要なのは誰でも分かるでしょう。しかし有資格者である以上、一定の基準を超えているのは確かです。そのため、この点に関してはどこに頼んでも差を実感するのは難しいといえます。重要になるのは、人間と人間のやり取りがベースということです。単純に税務を任せるだけなら、前述のようにソフトを使用するのと変わりません。そうではなく、コンピューターには不可能な対応力をどれだけ見せてくれるのかがポイントです。トラブルが起こったときに、足を運んでくれる親切な人柄の税理士を選びましょう。
売上や経費のデータを入力させて、ネット越しにチェックしかしないというケースも見受けられます。そのような税理士は、税務調査の通知を受けて焦っていても、親身に考えてくれない可能性が高いです。いくら問い合わせても、レスポンスがその日のうちにないこともよくあります。たとえ電話に出られなくてもすぐに折り返して連絡をしてくれるような人が望ましいです。このように、選ぶ際には人柄をよく見ることを忘れてはいけません。
また、業務の範囲に対する認識に差があることも知っておくべきです。たとえ助成金や給付金の申請に関して、アドバイスをしてくれる場合とノータッチな場合があります。あくまでも確定申告に関する処理を行うだけで、それ以外のことは業務外として協力しようとしないケースも多いです。昔ながらの大きな事務所でよく見られますが、サービス業という自覚を持たずに、利用者を軽んじているところがいまだに存在しています。
そうではなく、日本の課税制度に沿った節税の指導まで行ってくれるような税理士を選んでください。経営者の望みを把握しており、それを実現するために多角的なサポートを実施してくれるかどうか確認が必要です。同じ目線で業界の現状を理解してくれていることが、パートナーとして頼っていくための条件となります。ご紹介した上記のポイントは、どれも重要なものばかりであり、最低限押さえておきたいものばかりです。一つでも不安があるなら、他の税理士を探したほうが良いでしょう。
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