日本は世界2位の所得税の課税国?!

日本は世界2位の所得税の課税国?!

ネットニュースを読んでいた時に、日本は世界第2位の所得税で重課税国である事が書かれていて衝撃を受けました。ネットニュースだからガセかもしれないと考えて、所得税の世界ランキングで本当に第2位になのか?また何故こんなに重課税であるのかについて調べてみました。

この報道の出どころは2017年代にインターネットの有名な掲示板サイトのスレッドで、重税世界ランキングのトップ5が掲載された事によります。世界の重税ランキングでは、税務署によって課税される主要な税金の法人税と給与税と所得税と消費税などの課税率の合計で、日本が第2位という報告でした。その書き込みでは自動車ユーザーの税負担の国際比較で、他の先進国に比べて異常に自動車税に関しても日本が高いとかが理由で書かれていました。だけどこの書き込みを読んでいると、別に全ての税金について挙げている訳では無く、特に日本の税金が高い項目だけをピックアップして、あたかも日本はすごい税金が高いと言う考えを抱かせる恣意的なものを感じました。

世界の第2位にランキングされている所得税に関しても、この資料から見るとあくまで最高税率だけが高い事以外提示されていなくて、低所得者からの平均化が全くなされていませんでした。つまりここで言う所得税ランキングで2位になっていると言う事は、国民全てが年収数億円以上の所得があって、最高税率を払っていないと成り立たなくてそんな金持ちだらけじゃないよと笑いました。さらにここで書かれている資料の出どころについても、どこから引用しているのかも書かれておらず、資料の信ぴょう性に対しても怪しさを感じました。

先ほども説明しましたが、どこの国にも低所得者から高所得者まだの多数の国民がいます。そして日本では一定の収入が無ければ、所得税を一切払い必要が無いです。分かりやすく言えば、産まれたばかりの赤ちゃんからは何か例外的な事が無い限りは税が課される事はあり得ないです。そして一部の子役タレントや新聞配達少年少女でもない限りは、小中学生でも税を課される事は無いです。そしてこの書き込みで紹介されている資料では、全ての赤ちゃんから老人までが最高税率である事が前提となっています。そしてもしも世界の正しい課税ランキングを調べるならば、所得にかかる税金では無く国全体の税収で調べざる得ません。もしも全ての国民の所得に課される税金だけを集計したとしたら、物理的にかなりの困難な作業になり、今現在の統計方法では限りなく不可能です。